ウェブ屋さんだってプロダクトが作れる! スーパーコンシューマーによるプロダクト開発について中谷さんにいろいろ教えてもらいました in 新宿Travelers Coworking

日頃印刷業をしていて、自社の印刷技術を使って何か面白いことができないかなと模索しているところ、おぎさわさんが開いた新宿Travelers Coworkingで中谷さんの話が聞けるイベントのお誘いをもらったので、参加してきました。

ウェブ屋さんだってプロダクトが作れる! スーパーコンシューマーによるプロダクト開発の裏話。 」ということで、スーパーコンシューマーのコンセプトから、商品開発をはじめたきっかけやWEB屋さんとして考えていることなどを座談会形式で話をきかせてもらいました。おもしろすぎて写真を取っていなかったので、おぎさわさんの写真を借りました。

Travelers coworking

スーパーコンシューマーとは

マニアックな消費者が本当に欲しい物を作ったら、大衆受けは狙えないかもしれないけれど、一部の消費者が「こんなのが欲しかったんだ!!」というグッと刺さる面白い商品を作れるんじゃないかという考えから生まれた実験的商品企画サイトです。

いままでも文具王さんの手帳やモバイラーズバックやいしたにまさきさんのとれるカメラバックなどがあります。

基本的にすべての会議は録音され、それを元に中谷さんがその空気感を含めて人力で文字おこしされています。またその商品化に関わる過程をいつでもサイトで見ることができます。

ちょうどこの前日にワールドビジネスサテライトで消費者参加型の商品開発でテレビでも紹介されていたり、文具王さんとお会いしたときにモバイラーズバックの試作品を見せてもらって、その熱い話しもきいていたので、さらに楽しく聞くことができました。

モバイラーズバッグ – スーパーコンシューマー

とれるカメラバッグ – スーパーコンシューマー

 

集客×商品力があればニッチな人に刺さる商品は売れる

中谷さんはベンチャーを10社くらい渡り歩きプログラマーとして経験を積んだ後、大手WEB広告代理店にて、プロジェクトマネージャーとして、クライアントのプロジェクトの効率化と最適化を目指して運営についてのコンサルなどをしていたそうです。

会社員時代から、アリガチポッドキャストで毎週ラジオをしていて、ファンになってくれるユーザーが増えてきた時に、なにか商品を作れないかと思い、ファンが5000人くらいの時にキーホルダーを作りました。が、あまり売れず友達にあげたことがグッズ製作の一番最初の経験でした。

その後、ファンが1万人になったときにTシャツを作ったら、もう少し売れ反応が帰ってきました。この時に「人が集まれば商品は売れる」ということがわかってきた経験になりました。じゃあもっと人が集まって、さらに商品に差別化した個性や特性があれば、もっと商品が売れるんではないかと思う様になったそうです。

[お笑いインターネットラジオ] アリガチポッドキャスト

また、その一方で、旅行が好きで、個人的に行った台湾旅行の様子からWEBサイトをつくっていました。現地でのタクシーなどの交渉の様子や、現地の人とのやりとりも音声とWEBで記録を残しました、これが評判も良くPV数も増えてきて、訪れた人が見やすいように、ランディングページなどを作ってみたら定期的に人の集まるサイトができて、人気サイトになることができました。そしてその翌年も旅行に行ったのもサイトにしました。

こういう個人的なサイト運営のノウハウと、プロジェクトマネージャーとして企画を進めていくことを個人的にやっていったことで、WEBでの集客のノウハウが貯まっていきました。

台湾他力旅行記

ほかにも似顔絵サイトなども運営していて、結局大切なのは。「集客」×「コンテンツ」が重要だと常日頃思っています。

薄い財布 abrAsus の成功から学んだこと

薄い財布 abrAsusは、営業部長の南さんが、自分が欲しい薄い財布を作りたくて東急ハンズににいって、革の手帳の作り方を聞いて自作していて、もともとモノヅクリが好きだった二人は、お互いに自作したものを見せあったりして遊んでるうちに、参加する仲間が増え、試作を重ね、バージョンがたつにつれて、クオリティーが上がっていきました。

これをこのまま終わらせるのはもったいないと思い、そこから手当たりしだいに工場を探したところ、協力してくれる工場がみつかり、商品化することができて、これがクチコミの効果で想像以上に売れ、いろいろなメディアでも紹介してもらえました。

商品作りってブルーオーシャンちゃう?

大人の遊び!!!な考え方で面白い商品作ってクチコミで広がれば、商品ってうれるんじゃない? マーケットにいまないだけで欲しい人が結構多いんじゃないかということを学び、

プロジェクトとして立ち上げようということになりました。

薄い財布 abrAsus アブラサス 《公式サイト》| 財布(メンズ 紳士) | 薄型二つ折り財布

文具王手帳のマジックテープにまつわる話

スーパーコンシューマーはマニアックな超消費者であるスーパーコンシューマーが、自分の作りたいものを追求したモノヅクリを基本にしているので、市場を見ないで欲しい物を追求していきます。

たとえば文具王手帳を作るときでも、文具王さんがいろいろなものをマジックテープでこていしているので、手帳にもマジックテープをつけたいという話になりました。

「手帳の背面一面にマジックテープを付ける。」いろいろな人からもいらないという声もおおかったが、発案者が作りたいものをつくる!ということが基本コンセプトなので、反対意見もサイトでは受け付けていますが、結局背面にマジックテープを付けて販売しました。

そうしたら、発売後にユーザー同士で自分なりの使い方などの情報交換が自然と始まったのです。このクチコミまでは計算していません。あくまで商品を中心としたコミュニケーションがうまれた瞬間でした。

でも結局、「マジックテープがいらない」「マジックテープがなければ買うのに」というやはりいらないという人向けに、「ベルクロキャンセラー」という商品を発売してみたらそれはそれで売れてしまいました(笑)。これはこれでユーザーの声を拾った結果とも言えます。

文具王手帳の付属品、ベルクロキャンセラーとペンホルダーを発売! – 文具王手帳 「制作裏話」

その後も、文具王さんは財布がわりにつかったり思わぬ使い方ができてきて、ユーザーコミュニケーションが活発に続いています。

プロジェクトを進めた結果が開発終了という結果もきちんとプロジェクトを進めていった結果であればそれも重要と考える

その後、デジハリに通う学生とコラボしたら面白いかもしれないという話から、デジタルハリウッドの学生さんとプロジェクトを薦めました。

デジハリ大学と産学連携 – スーパーコンシューマー

企画案を学生に出してもらい、アイデアスケッチなども見せてもらって、企画は進んでいきました。せっかくの経験なので、工場を探すのも学生自身がアポをとってもらいました

突然学生が電話をする。もちろん基本的に工場は冷たい。 ただその中でも熱意があって、少しでもその企画におもしろがって反応してくれる工場があれば、そこにこぎつけるのが一番大変なのです。

結局試作品までは作ったんですが、USBケースに機能性を盛り込みすぎてしまったことで12000円を超えるUSBケースになってしまい、さすがに売れないという判断から、企画は中止となりました。

この企画をした学生は工場の折衝から社会の厳しさや、自分が熱意をもって取り組んだ企画が終了するという貴重な経験をしたと思います。

WEBプロモーションの考え方

WEBサイトを使ったプロモーションに関しては、広告費は掛けていません。自分が今まで作ったサイトのサイドバーなどを使った自社コンテンツからの流入は意識しています。 そのかわりにサイトでのクチコミが生まれやすい仕組みについてはかなり考えています。 ・会議をすべて音声で公開することでガラス張りにOPEN化 ・サイトにあるネガティブなコメントもOPEN化 ・ユーザーが口コミしたくなるようなサイト設計 ここをきちんと意識してさらにおもしろいユニークな商品力が加われば、ユーザー同士が勝手にコミュニケーションをしてくれると思います。

商品は、スーパーカスタマーとペルソナがマッチするひとに売れればいいとおもっています。

お金のはなし

値付けなどアパレルなどでは、広告宣伝費、中間流通業者、販売店舗などでの販売コスト、リスクテイクなどを考えると原価1/3くらいになってしまいますが、利益を取ろうとすれば販売単価が高くなり売れなくなる。 在庫リスクをとれば原価は下がって利益は取れるようになるが、リスクテイクが大きくなる。

スーパーコンシューマーでも在庫は持っているので、その分のリスクは覚悟しています。ただそれ以外の広告宣伝費や販売コストについては最小化して販売価格を下げる努力をしています。

面白いプロダクトを生むために大切にしていること

スーパーコンシューマーについても、あくまでこれ一本に絞ってしまうと、どうしてもマスマーケットを見てしまうので、これだけではなくほかにも面白いことをドンドンしていきたいと思っています。

また今までだれもやったことが無いことでも、それを必要としてくれる人がいるのであれば 、きちんと作りこんでいけばマイクロパトロンのように応援して買ってくれる人がかならずいると思っているので、これからもおもしろい企画をやっていきたいと思います。 今はタイに旅行した経験を元に、旅をもっと楽しくする音声ガイドである「旅道場」のアプリやCDをつくろうと思っています。これは現地の人との交渉などを実際の音声で臨場感たっぷりに紹介している企画です。

旅道場 | 旅をもっと楽しくする音声ガイドブック

プロジェクトをやり切るためにマイルストンと目標は必ず立てて実行することが一番大切な事

一緒に企画している人が会社員だったりするので、どうしても開発の足並みが揃わなかったり、各自のスキルに差が出てしまいうまくいかないことも多くなりがちです。会社で利益追求のプロジェクトでない分このメンバー間のコミュニケーションは難しいところです。

でもなにかプロジェクトで人が集まるのであれば、必ず目標とそれに向かうまでのマイルストーンとスケジュールについてはきちんと定義していかないと必ずプロジェクトはうまくいかないと経験上少しづる分かってきました。

これについては、まだ始まったばかりなので、これからの課題でありますね。

製造業としての自分メモ

僕自身も製造業の立場でポリエステルの布の印刷をしています。今は広告宣伝幕の仕事ばかりですが、自社のきれいな発色の布を使ってなにか製品を作ってみたいなと思っているところだったので、とても勉強になりました。 自分の中で漠然とやりたいと持っていいることは考えているときはとても楽しいですが、せっかくやるのであれば、きちんと目標を立てて、マイルストンを決めなければ、すべて何も進まないという事はとても心にささりました。

またWEBはこれからもっと重要になるということも分かっているつもりですが、もっと製造業もWEBと仲良くすることは必要だなと思いました。なにかスーパーコンシューマーさんと製造業起点のコラボができるといいなと思いました。

「インターネッツってすごくて面白い!!!」

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