ScanSnapを作るPFUの工場見学レポート_ScanSnapは業務用のおいしい機能を抽出した真面目なスキャナだった #pfutour

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実家の印刷業に入社して、東京でノマド営業所を作る時に一番最初に買ったものがScanSnapでした。

ちょうどその頃EVERNOTEもでてきて日々溢れるFAXと名刺や紙の書類などアナログな書類をデジタルに変えて持ち歩けるのがうれしてたまりませんでした。

今回ScanSnapアンバサダープログラムの開始に合わせてアンバサダーに任命してもらえて、昔ながらの町工場などの製造業こそクラウドサービスを使うとこんなに便利になるよッて言うことを伝えていきたいなと思っています。そして今回「ScanSnapの工場を見に行きませんか?」とお誘いいただいたので、工場見学マニアとしてもすごく楽しく参加してきました。

石川県かほく市にあるPFU本社は羽田からPFU本社のある石川まで飛行機で1時間。
あっという間に到着しました。
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異業種の歯医者が始めたスタートアップ

最初にPFU本社でイメージプロダクト事業部の石田事業部長に会社の成り立ちを教えてもらいました。PFUは1960年農業などしか産業のなかった場所で異業種からのスタートアップだったそうです。

地元のエンジニアを雇ってパソコンを作っていたのが最初だったということで今でも新しいことに
チャレンジする会社の精神がまだ残っているんだなと感じました

業務用トップシェアの変態的機能がすごい

まずは手始めに業務用のfiシリーズなるスキャナー郡を見せてもらいました。

僕が普段つかっているScanSnapはある意味一般向けにトゲを抜いて普段用に使いやすいようにチューニングして便利な機能を足している機種であって、それを生み出すベースには特定用途にもっと特化した変態的スタープレイヤーがいっぱいいて、実はそれは普段僕達の目には触れないけど、そこかしこで紙の書類をすごい枚数で電子化されていたんだなと思いしりました。いろいろきいているだけでも

  • 銀行などの振込などの記入用紙のその後
  • 国民調査などの手書き記入書類を送ったその先
  • 携帯ショップなどで免許証などを登録するとき
  • 各種申し込み用紙を書いたあと

個人情報に厳しくなってきた今だからこそ電子化してなるべく手元に原本を残さないように工夫したり、大量のデータを処理するためのOCR処理や集計などよく考えればすごくお世話になっているんだなと思いました。

すごいスピードで薄っぺらい紙でも通せるすごいやつ

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銀行などで使われているスキャナで中国など世界向けに出荷がかなりされる機種のようで、中国の銀行などにかなり導入されているようで、トレーシングペーパーのような薄くて腰のない紙でもどんどんスキャンできる機種で、紙がジャムったことを検知すると自動的に止まって一枚しか無い”原本”がくしゃくしゃにならないようになっていました。

この段階ですでに「すごい」「すごい」しかみんな言わなくなってしまっているのがおもしろいです。

デモの実演もさすがのプロなので、僕達が聞きたいことや興味ありそうなことをエンターテイナーのように見せてくれるあたりもさすがだなと思います。長くて薄い紙もスキャンできるよというデモでは素晴らしいキャッチ力を見せてくれました。

中国で9億枚をスキャンしたすごい奴

次のスキャナーは中国の国民調査で採用されたもののようで自動読み取りとフラッドヘッドが2つついているものでした。こういうコンペの時には読み取り率やOCR認識の高さが重要なポイントになるようで、漢字や汚い手書き文字などの認識もかなり高く、採用の決め手になったようです。

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そして特筆なのは、毎日すごい枚数をスキャンするために、効率を上げるための工夫として、スキャンする人の利き腕が左右どちらでも使いやすくするためにどうするかを考えた結果で「回せればいいよね」という一見安易にみえるけどシンプルな答えを見つけた機能がこれだったようです。これもエンターテイメント性が高いです。
Vineはコグレさんからのシェアです

聞き耳を立てるスキャナ

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業務用の中では一番安価で、世界シェアNo1のスキャナがfi-7180/7280でした。2枚送りしやすい紙質も重送せずに、申込用紙と身分証も同時にスキャンできます。

そしてこれのすごい所が、クシャッという紙のジャムった音を認識して自動で止まるところでした。高速タイプではセンサーで感知する所が、この機種では音声認識でジャムったことを感知して一枚しか無い書類が破れないセーフティー機能がついています。

コンパクトタイプなので、幅広い場所で採用されているんですね。
Vineはほりさんからのシェアです。

レゴで作られたスキャナもありました

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業務用からScanSnapまで生産するProDeSセンターへ

本社から車で10分くらいの生産工場である「ProDeSセンター」へ移動して執行役員の西野さんに説明してもらいました。

実は僕は大学の時に生産管理を先行していて、しかも今は自分の印刷工場の生産性工場や品質管理をする上でもこういう最先端の工場を見に行けるのはすごく嬉しいし参考になります。見せると同時に見えては行けないエリアも厳密に管理されていました。

PFUさんはポイントカードの読み取り端末やコンビニなどのKIOSK端末もつくっていて、KIOSKはオーダーメイド生産ということでスキャナーなどの計画生産できる商品とオーダーメイドで短納期の商品を組み合わせて工場の稼働率を平均化して1200モデルをこえる商品を高効率で出来る仕組みを構築しているあたりの説明を教えてもらいました。

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組み立てアシストシステムで少量多品種製品を製造ミス0で生産するユニットもあります。すべての部品をきちんととってレバーを押すことで次の工程へ進め、電動ドライバーも制御されていてネジが緩くて閉まっていなければ先に進めません。

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ScanSnapなどの計画生産品はラインが同じスピードで流れるように組み立てる人のバラつきを一定にする工夫も見える化されていました。

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3Dプリンターを使ったモックアップ作りと強度設計

今はMakerムーブメントで3Dプリンターという言葉が日常でも使われていたりしますが、PFUさんの生産現場では5年以上前からモックの作成に使われていて、オーダーメイドのKIOSK端末やデザイナーと製造設計の現場とのすり合わせで使われていました。もちろん精度も高いもので、見た時に感じ方が形になっていると実感として納得出来やすいんだろうなと思いました。

この設計室では、スキャナ-を落下させた時に強度的に弱い部品を改良したりしている様子も見せてもらいました。普段僕もつかっているScanSnapS1100も縦方向に落ちた時にネジが壊れやすかったものを再設計して1mくらいなら落ちてもいいようにしてあるというのを見せてもらってなんだか嬉しくなりました。

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KIOSK端末のモックもずっしり重くてかっこいいです。

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いざScanSnapの組み立て工場へ

いよいよScanSnapの組み立て工場にPFUテクノワイズの若林常務さんに案内してもらいました。ここに入るのには静電気除去服をきて帽子をかぶって入ります。
中に入ると何か見たことの有る部品が綺麗に並んでいます。

工場の管理では当然かもしれませんが、こういう部品を綺麗に並べて数がひと目で10個づつわかるように専用の治具を作っているのも普段知らないのでいちいちびっくりしてしまいます。
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多品種ということで一人あたりで組み立てる部品数は比較的多くなるのをシステムでわかりやすく間違えの無い様になっていました。
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一人ひとりの作業時間などもカウントされていて納期管理が徹底されていました。
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真面目一辺倒かとおもいきやところどころ気になるPOPがあったりして急に親近感が湧いてきます。

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読み取りセンサー部分はクリアルーム内で組み立てられます

スキャナーの読み取り部分などの繊細で精度が求められる部分は更にクリーンルームがあってその中で作られています。ここはもちろん入れないので、ガラスの外からの観察です。
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社員からのアイデアでPDCAを回す

工場では日々の効率の工場や製造ミスを減らす仕組みが動いていて、PFUさんでは手作り工房なる毎日の作業が便利になるための工夫を形にできる作業工房がありました。
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気づきシートでアイデアを提出するだけでなく、製造現場が便利になる器具や治具やワゴンなども自作出来てしまう場所です。
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例えばバネを10ケ入れている箱もお互いがからみ合ってしまったり数が数えられないのを、スポンジに爪楊枝を貼るだけで見える化ができるようになるアイデアなどが毎日形になっているそうです。たしかにわかりやすいし取り出しやすいです。
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ほかにも小さいネジは数を数えるのではなく重量で数えられる仕組みなどもありました。
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IT組み立てシステムがすごい

多品種で組み立てパーツが多いので、経験が浅くても、新機種ができてもこのシステムがあれば見ながら取るネジもわかりやすくて組み立ても間違いが少なくなるようになっています。組み立て工程でネジがしまってないもの検知されてました。いやぁすごいですね。
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この組立工程の説明も淡々と話すのではなくていろいろおもしろい話やジェスチャーも含めて話してくれるのであっという間の時間でした。
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真面目な工場と変態的なアイデアのマッシュアップ

この後で「社員の人にScanSnapでモノ申す」的なプレゼンの時間があって、社員の方の前で話をしたのですが、正直ここまできちんと作られていて、欲しい機能は業務用では一部実装されていたりして、今更なにを話そうと思うくらいないい工場でした

業務用には機能をぐっと絞り、精度を一桁上げ、ひたすら効率を上げる。

その業務用で培った技術を個人向けに使いやすいようにまとめなおして発売してくれている。そういう循環があるからいい商品ができているんだなと思いました。

アンバサダーマーケティングのいいところ

といっても、じゃあアンバサダーってなんなの?とか思うところでもありますが、夜にエンジニアの人とご飯を食べながら懇親会をしていると、「ドライバーソフトの開発ばかりやっている人」や、「読み取りセンサーの精度を上げる達人」「給紙をスムーズにすることを突き詰める人」などが普通にいるんです。普段おもっていて不便だなとかこういうふうになるといいなというアイデアが盛り上がったりします。

そして実装してほしい機能は実は担当者はあるといいなと思っていても、いろいろな会議や数多い意見を聞く中でけづられたり重要性が低くなっていたりと外的要因で実現していない機能ばかりなんだろうなとお思ったりもしました。

ScanSnapであればMacユーザーがアンバサダーに多いのもありますが、PFUさん自体はWinばかりだったり周りにユーザーが少ないことなども影響しているんだろうなとも思います。

そんな普通の町工場の営業マンが大好きなScanSnapのアンバサダーになったことでいろいろ普段の業務で便利な機能や使い勝手のいいサービスにどんどんなっていくのにお手伝いできるのはすごく楽しいなと思う次第です。

年末ScanSnapもお得になっているので大掃除にあわせてぽちっとすると年末にうれしくなりますよ。

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